【感想】アインシュタインより愛を込めて 体験版

2020年10月17日アインシュタインより愛を込めて, エロゲ, エロゲ体験版, きみしま青, 佐本二厘, 月野きいろ, 桜木ひな, 風音

シンプルにおもしろかったし、おもしろそうです。

※本記事のスクショ:©GLOVETY

アインシュタインより愛を込めて

GLOVETY様から2020/10/30(金)発売の「恋愛アドベンチャー」です。

 

ヒロインとCV

有村 ロミ(ありむら ろみ):CV.月野きいろ、学力トップ、ネットで論文を展開、主人公の過去と接点がある。

坂下 唯々菜(さかした いいな):CV.桜木ひな、おしとやか、人見知り、ラーメンが好き。

新田 忍(にった しのぶ):CV.佐本二厘、年上のお姉さん、大学生、お隣さん、おっぱい、処女。

西野 佳純(にしの かすみ):CV.風音、ギャル、ボクシング部、バカ、活発、社交的。

 

体験版2時間のシナリオを要約

製品版をプレイする前にすぐ思い出せるように、体験版の範囲を要約してみます。
ネタバレに敏感な人は注意です。

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彗星病。

20年前に落下した彗星の影響で、それ以降に生まれた人間にある確率で発症する病気。

患者は、頭痛や身体麻痺と言った脳や神経の機能に障害を持ち、その一方で特殊な能力を得る者もいた。

主人公の症状は、脳梗塞の一種だった。

そしてそれは、いつ悪化して死に至ってもおかしくないくらい深刻だった。

かかりつけの医者にかかってから7年、症状に改善が見られない主人公は、ネットで彗星病について論文を展開している同級生の有村ロミを頼ることにした。

有村ロミはほとんど毎日欠席しており、クラスメイトに尋ねても足取りはつかめなかった。

するとそこへ、本人からメールが来た。「科学特捜部室へ来い」

初めて聞く部室を見つけ出すも、誰もいなかった。そこに有村から電話がかかってきた。有村が協力してくれるのには条件があった。

「どんなに理不尽と思われる指示があっても信じること」

有村は、手始めとばかりに、主人公に「科学特捜部を設立すること」を要求した。

そのためには具体的に部員が5人必要だった。

指示の意味がわからず懐疑的になる主人公だったが、有村はこれは治療の一環だと言った。

さらに、部員の1人は成績学年最下位、また別の1人は一目惚れした生徒を選ぶこと、も条件として付け加えた。

主人公は部員を募集するために張り紙を出してみたが、用件だけが書き連ねられた応募用紙に名前が書きこまれることはなかった。

しかし一人だけ興味を持った生徒がいた、片桐だった。単に賢くなれそうだからという理由だったが、部員はひとり集まった。

片桐は成績が悪かったため、追試を受けていた。しかし片桐より多くの追試を受けている生徒がいた。それが成績最下位の佳純だった。

佳純はボクシング部に所属していたが、その試合動画を分析して的確に指摘できたことがきっかけで、主人公に興味を持ってくれた。その結果、部員になってくれることが決まった。

主人公は一目惚れしたことがなかったが、1人だけ気になる少女、唯々菜がいた。面識はないもののなんとか声をかけて頼みこむと、入部を快諾してくれた。

5人まで最後の1人を探していたところで、主人公のアパートの一階で洋食屋を経営している大学生のが参加してくれることになった。

ようやく5人集まった科学特捜部の部室に、有村ロミは現れた。

有村は、主人公が治療のために入院していた3年間を一緒に過ごした相手だった。

有村は「魂」の存在を信じ、彗星病は脳とは別のところにある「魂」に何らかの影響を及ぼしている、という考えを持っていた。

また、彗星病を克服するためには、他者との交流によって自我である「魂」を強固にすることが重要だと述べた。

現に、有村の提示した「科学特捜部を作れ」という指令によって、片桐・佳純・唯々菜・忍らと交流し、その間は症状が落ち着いていた。

「愛」や「魂」の存在など信じられない主人公だったが、そんな不可思議な概念に少し心を動かされ始めていた。

 

感想

シンプルに、おもしろかったです。

テーマ自体も、核心の部分はまだなんとも言えないですけど、おもしろくなるテーマだと思いました。

文章は読みやすかったですし、きみしま絵でヒロインめちゃくちゃかわいいし、生意気だけどなんか憎めない主人公も良かったです。

要所要所に絞って、取り上げてみます。

◎:とてもよい
〇:よい
△:好き嫌い分かれそう、よくわからない
×:よくない

 

[〇] コンセプトは”ひと夏のサイエンスラブストーリー”

科学と愛って相反するような事象だと思うのですが、もし愛が科学を超越するような展開だとしたら個人的にかなり好きなので楽しみです。

この手の「科学」を取り入れた作品って、難しい専門用語を並べただけの論理性に欠ける超展開でプレイヤーが置いとけぼりになることもあると思うので、少しだけ心配です。

企画脚本は「新島夕」さんです。

 

[◎] 論理的に進もうとするシナリオ

上に書いたような「魂」だの「愛」だのを、「科学」を交えて展開していく場合、論理的なシナリオが重要になると思います。

少なくとも体験版の範囲では、目の前の目的に対して最適な選択肢を選ぼうとして論理的に考えてくれる主人公で、良かったと思いました。(実際に行動できているかは別として…笑)

これは持論ですが、つまらないシナリオゲーは、目的に対して最適な選択肢を選んでくれない作品だと思っています。

シナリオゲーには必ず(最終)目的があって、おもしろいと感じるのは、目的に向かって進んでいく中で障害を乗り越えるイベントや、そして最終的に真実にたどり着く時だと思います(左図)。

しかしその道中のイベントが、ただ尺を稼ぐだけの、目的にそぐわないものであった時に、退屈に感じます(右図)。

プレイヤーが先の展開が気になっていて、主人公がやらないといけないことが明確な状況なのに、それに反するように他のことをして先に進んでくれない時に「なんで関係ないことをしているのだろう?」と思って、つまらなく感じるのだと思うんです。

しかし、今作のプレイ中に退屈に思うことはなく、絵で言う左側の「退屈しないエロゲ」の展開で良かったです。

 

[△] ぼっちイキリ半グレ生意気 主人公

でも主人公がひねくれているせいで、最適解を選べないことが多々ありました。

そこで、ヒロイン達とのやりとりを踏まえてうまく進んでいくのですが、そこは作品のシナリオと噛み合って、きちんと意味があって、良かったです。

ネットに書き込みをして炎上するイキリオタクで、第三者として見ていると間違いなくウザく感じるのですが、

不器用な様が、ただの中二病のガキに見えてなんか嫌いになれませんでした。

 

[◎] きみしま青イラスト

原画は「きみしま青」さんです。ensemble作品を多く手がけていて、神絵師です。

 

[〇] 高画質

フルHD画質です。

きみしま青さんのイラストもですが、背景も綺麗なので、高画質によってより映えて見えました。

 

[×] アインシュタインとは…?

主人公の部屋に置いてあって、ただのボクシングロボットにすぎなかった「アインシュタイン」くん。

「なんだこれ」とは思うものの「どうなるんだこれ」と思えませんでした。うまく言えないのですが、この表現で伝わってくれ…。

体験版だけで独立した作品として見ればおもしろかったですが、本編をやりたいと思わせるようなインパクトとしては弱く、”体験版”としての役割が不十分だった感じが否めません。

せっかく序盤で彗星病について丁寧に説明しても、結局①やっぱりきみしま青イラストはかわいい②主人公がひねくれてウザイ、の2つしか印象に残らないんじゃないかと思いました。

上にも書きましたが、コンセプトの「序章→学園編→過去編→真相編」という流れはとてもおもしろそうなので、ちょっともったいなかったです。

 

まとめると

  • サイエンスラブストーリーなシナリオゲー
  • 論理的だけど、ひねくれてちょっとウザい主人公
  • ヒロインは、①主人公の過去を知る謎の少女、②黒髪の可憐な少女、③大学生の年上おっぱいお姉さん、④頭は残念でも活発で社交的なギャル
  • 原画はきみしま青さん

ブランドとしてはデビュー作で、気合が入っていそうなので、楽しみです。

 

最後に

体験版の公開時、ぼくのフォロワーさんは一斉にプレイしていたのですが、ぱっと見、TLでは不評そうでした。

たしかに主人公はちょっとウザいけど、作品をおもしろくないと思う程ではなく、ぼくとしてはおもしろかったです。

 

他人の評価を参考にして地雷を踏まないようにするのも重要な戦略だと思いますが、やっぱり良い悪いを判断するのは自分だと思います。

「自分が神ゲーだと思えば、誰がなんと言おうとそれは神ゲー」

それくらいの自信を持って、試しにプレイしてみてほしいと思いました。

 

とりあえず、思うがままに感想を書いてみたのですが、
読んでくれた人の参考になったら嬉しいです。

それでは!ここまで読んでくれてありがとうございました…!

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