【チャリ】千葉-新潟400kmを1日で走破

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新潟観光の要素はほとんどありません。修行僧になった気持ちで見てください。

きっかけ

ぼくは関西出身なので、関東の土地勘がなかったのですが、

新潟まで約400kmだと知り、「新潟って千葉からチャリで1日で行けるんや」と気づきました(!?)

 

というのも、これまでにもロングライドのチャリ旅行は何度かしたことがあって、

  • ママチャリ:大阪-明石 日帰り180km
  • クロスバイク:大阪-天橋立 日帰り300km
  • クロスバイク:大阪-琵琶湖一周 日帰り320km
  • クロスバイク:大阪-広島の実家 片道320km
  • ロードバイク:大阪-広島駅 片道380km
  • ロードバイク:千葉-富士山 日帰り340km

ここまでの最高距離は「大阪→広島の380km」だったんですよね。

400km、いけそうじゃね…?

そんな不純な理由で、”新潟”を目指すお話です。

 

準備編

【旅行】千葉-新潟チャリで1日400kmチャレンジ準備編

直前にいろいろ書いたので、気になったら見てみてください。

リセットマラソンしかしたことないひきこもりがフルマラソン走ってみた!

また、結果から言うとアクシデントもあったので先手を打たせてもらいますが、ブログ主は元陸上部長距離専門で、普段からチャリ通勤でトレーニングを重ねており、体力や水分管理で特殊な訓練を積んでいます。

 

リンクは最後にも貼っておくので、この記事の後に、読んでみてね。

 

チャリ走スタート

ここからはTwitterと写真ベースで振り返っていきます。

もう一度√を貼っておきます。

千葉から北上して茨城県に入り、栃木県へ抜けて北上し、福島県で猪苗代湖を回って、山を越えて、新潟に向かう√です。

 

さて、千葉から新潟までの400kmを1日(24h)走破するには、概算すると20時間を走り続ける必要がありました。

時刻にして、8/27(木)の21時に出発し、時計の針を一周させて、また夜を迎えて、8/28(金)の19時まで走るプランです。

出発です。

開始早々、アクシデントでした。

千葉からちょっと離れた田舎に住んでいるのですが、大通りに抜けるために初めて通ったルートが、まさかの砂利道でした。

チャリを担いで1kmほど歩くことになり、かなり疲れたしタイムロスしました。

とは言え、砂利道の疲労感は、チャリに座っていれば回復しました。

その後も田舎道をジグザグに進んでいきます。

街灯がまったくない道も通ることになってしまい、フロントライトと月明りはあるものの、まさに一寸先は闇。

砂利道で身体的に疲れたと思ったら、今度は精神的にかなり疲れました。

まったく疲れはないものの、水分補給は定期的に行いました。

500mLのアクエリアスが1/3くらいになったらコンビニを探し、常に冷たい状態で絶やすことなく確保しておきました。

千葉→茨城→栃木のルートは、408号線→4号線へ抜ける一本道です。

2車線の広い道路になっていて、しかも夜間は車が少ないので、かなり飛ばせました。ギアマックスだったので時速40kmは超えていたと思います。

猛スピードのトラックに追い越されたりしたのですが、トラックのほとんどは2車線の方へ余裕をもってくれたので、怖くなくて走りやすかったです。

というわけで、走りやすい栃木県内は、とにかく距離を稼ぎました。

そのため、景色はまったく気にしていません。

  • 何キロ先(=何分先)で
  • どちらにそれるのか

シンプルにそれだけを考えて走りました。

栃木県を抜けるかあたりで、霧雨に打たれることになりました。

天気を気にして出発の日付をギリギリまで調整して、雨の予報だった前日を避けてこの日を選んだのですが、やっぱり山の上は不安定でしたね。

スリップが若干怖くなりましたが、結果的にこの雨はほんの数分しか降らず、特に支障なく進むことができました。

東京の日の出は5:00なのですが、山々と雲に遮られたおかげで曇っていました

急に視界が開けて、異国風な世界に一瞬感動したのですが、これがどこなのか全く覚えていませんし「ただ進みたい」の一心でした…笑

これまで300オーバーを走破した時も、200kmくらいは無心で走れないと、後半に体力が残せません。

とは言え写真を一枚も取らないと、後で振り返った時に全く楽しくないので、

テキトーなタイミングでがんばって撮っているわけです…。

本当は福島県の標識を見つけたのですが、下り坂で止まりたくなかったのでスルーしています…笑

福島県あたりは常に緩やかな登りなのですが、風がほとんどないのと、曇っていて涼しかったのとで、ペースが落ちることなく進んだと思います。

唯一ここだけは綺麗に撮れた気がします。

49号線に乗ってしまえば、あとはほぼ一直線です。

山をひとつ超えて、猪苗代湖に到着しました。

こっちの写真の方が、リアルな疲労感が伝わる気がします…笑

ここまでウイダーとカロリーメイトで空腹を感じることはありませんでしたが、もう12時間も走り続けたので、炭水化物以外の食事もとりたくなりました。

残念ながらがっつり肉を食べたりはできず、菓子パンとチョコレートとアクエリアスで済ませました。

が、たぶん食べても消化器系がバグっていたかもと思うと、これで良かったのかもしれません。

すっかり日が昇って、水分補給の頻度も増やしました。

傾斜も急になり、↑の写真は上りですが、下り坂のデコボコ道が恐怖でした。

山を越えて店を見つけるたびに休憩しました。

アクエリアスが残っていても、ぬるいのは捨てて新品に交換しました、もったいないけど背に腹は代えられません。

気づけば気温は38度でした。

想定内ではありましたが、昼間も雲が出ていると踏んでこの日付を選んだつもりが、当てが外れました。

このあたりで新潟県に入ったので「最低限、新潟には来れたなぁ」と安堵しつつ、「ここで止まったら死ぬわ」と気を引き締めました。

14時くらいが1日でいちばん気温が高くなる時間なので、ここで30分くらい休みを取りました。

水分を補給するのも大事ですが、体温を下げるたびに冷たい水を買って首元を冷やしたり、それを腕や足にかけたりもしました。

陸上の給水ではほとんど飲まず、体にかけるばかりのタイプだったので、なんか懐かしかったです。

休憩を多めにとりつつも、逆にそうするともう走れなくなるような感じもしました。

所々で、道路の影で休むこともあったのですが、ここで警察に捕まりました。

「座り込んでるのを心配してきてくれたんや…申し訳ねぇ…」と思ったら、

「きみーっ!ここバイパスだから侵入禁止だよ!!」

は? いや、まず、オレの体調を心配してくれや…と思いつつも事情聴取を受けると、知らぬ間にバイパスに入っていたようで、走行中の目撃情報から警察に通報があったようです。

このバイパスは「49号線」で、ぼくが誤って入ったと思われる地点には進入禁止の標識がなかったので、逆に警察から謝られつつぼくも謝罪しつつ、あくまで「注意」で済みました。

ですが、座り込んだぼくに対してやっと違和感を抱いてくれて、

警察「熱中症なら救急車呼ぼう」
ぼく「(立ち眩みはしたけど)意識はあるから大丈夫、でももう少し座っていたい」
警察「いや仕事だから、休むならそこのバイパス降りてからにしてくれ」

仕事>ぼくの体調なんかい!と思いつつ、なんとか移動し、コンビニで救急車を待つことに。

救急車が来て、担架で運びこまれて、心電図と脈拍などを図りつつ、いろいろ尋問されました。

結局、いちばんの理由はぼくの意識がはっきりしていたために、解放されました。

ほかにも理由があって、

  • 救急隊員らしからぬ対応に不信感を抱いて自分から拒否(後日ブログで?)
  • 搬送予定の病院からコロナ疑惑で受け入れ拒否(後日ブログで?)
  • 実はこの地点、ゴールの新潟駅までわずか4km

いろいろ書きたいことはあるのですが、結果的に救急車を呼ばれた分際で言えることはないので、ここではいちばんの理由だけってことにしておきます。

最後の最後で、他人様に迷惑をかけてしまいましたが、なんとか目的の新潟駅に到着です。

 

限界を超えて

新潟に顔の知ったフォロワーさんがいるのですが、まだ元気な時にやりとりをしていたので、合流しました。

めちゃくちゃおなかが空いて、肉が食べたかったのですが、水っぱらで何も受け付けなくて。

結局、このお肉は3切れだけ食べて、あとは水とアイスティーを1杯ずつ飲んだだけになりました。

その直後、席から立つとひどい立ち眩みに襲われて、店を出た先でぶっ倒れてしまいました。

横になってからは、なんとか意識がはっきりしていて、しかも冗談も言えたので、大事ではありませんでしたが、フォロワーさんに心配をかけてしまって、アクエリで介抱までしてもらって、本当に申し訳ないことをしてしまいました。

フォロワーさんにホテルまで送ってもらって、なんとか生きて次の日の朝を迎えました。

とにかくおなかが空いていて、でも体がボロボロで節々が釣りそうで、決死の覚悟でコンビニで買い物をしました。

その後はけっこう元気で、新幹線で輪行して帰りました。

最後の最後でまたかっこわるいことをしてしまったけど、いきなりぶっ倒れるよりはマシかと思ったので…。

そして無事帰宅。今ブログを書いています。

 

最後に

正直、今回の旅は「とうとう他人に迷惑をかけてしまった」という点で、全体的にネガティブ、、、申し訳ない気持ちです。

万全とは言えないまでも、個人的にはあれこれと手を打ってからの挑戦だったので、不適切かもしれませんが、悔しい、が今の心情を素直に表現できていると思います。

途中で飲み物や食べ物が切れることはなく、水分補給や休憩は十分だったと思うのですが、結果的に熱中症と疑わしき症状で救急車を呼ばれてしまったのは事実で、自分の失態です。

 

とは言え、開き直るように見えては嫌ですが、失敗をしたからには次に活かせるなにかを得て、行動に移さないと意味がないと思っています。

反省の言葉を並べて過去の出来事に固執するよりも、具体的にどうすれば、同じ失敗を繰り返さないのかを考えることの方が大事です。

 

この旅を唯一ポジティブに捉えるなら、見知らぬ土地の400kmは自分の限界だと知ることができたことだと思うので、今後これより長い距離にソロで挑戦するのは控えようと思います。

そしてそれは、もう少し具体的に言うと、

本当なら今回の挑戦を経て、次はキャノンボール(東京-大阪520kmを24h以内にソロ走破)に挑戦したかったのですが、それをやめておこうと思いました。

 

まだ20数年しか生きてないクソガキですが、自分の人生はチャリだけが全てじゃないと思っているし、

今までがんばってきた勉強や部活だけでなく、ゲームにアニメに旅行にイラストに、やりたいことは無限にあるし、その道でも何かを極めようと努力することはできます。

今回は、ネガティブに言えば自分のチャリの限界を決めて可能性を閉ざす結果でしたが、ポジティブに言えば他の道に転換して可能性の幅を広げるチャンスにも思えるので、またいろんなことをやっていきたいですね。

 

最後になりましたが、Twitterでいろいろリアクションくれた方々、ありがとうございました。リプで返す余裕はなかったのですが、力になってました…。もっともっと、がんばります。

 

それでは、ここまで見てくれてありがとうございました。

おもしろかったら、おもしろそうだったら、他の記事も見てみてください…!

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