【感想】冥契のルペルカリア 体験版

2020年12月26日ウグイスカグラ, エロゲ, エロゲ体験版, ルクル, 体験版感想, 冥契のルペルカリア, 奏雨, 小波すず, 東シヅ, 桐葉, 梅木ちはる, 歩サラ, 花澤さくら, 飴川紫乃

2020年にプレイした体験版でいちばん良かった説ある。

©UGUISUKAGURA

冥契のルペルカリア

ウグイスカグラ様から2021/02/26(金)発売の「ADV」です。

原画:桐葉

シナリオ:ルクル

 

ヒロインとCV

メインヒロインは4人っぽいです。

体験版はシナリオのインパクトが強すぎて、ヒロインの個性が空気だったので、
紹介コメントが雑ですみません。

架橋 琥珀(かけはし こはく):CV.奏雨、役者初心者だけど演技力は天才。

匂宮 めぐり(におうのみや めぐり):CV.小波すず、実力派の役者。

箱鳥 理世(はこどり りぜ):CV.花澤さくら、幼なじみ的な。

天使 奈々菜(あまつか ななな):CV.梅木ちはる、顔で名声を勝ち取った子役。

 

体験版6時間のシナリオを3分に要約

体験版は2章まで終えてOPを迎えるまで、約6時間分プレイできました。

エッチシーンはありませんでした。

製品版をプレイする前にすぐ思い出せるように、体験版の範囲を要約してみます。
ネタバレに敏感な人は注意!

1章(クリックで開く)

大学1年生の主人公は、仲の良い双葉と一緒に、演劇部の新入部員勧誘イベントに参加した。

双葉は部員の演技に心を打たれ入部を希望するも、
ガチの演劇部だったため、入部試験として演劇を披露する必要があった。

主人公はかつて天才子役として演劇に長けていたため、
双葉をサブヒロインとして引き立てられるように、台本を構成した。

メインヒロインを探していたところ、公園で独り芝居をしている琥珀に出会い、
その迫真の演技に可能性を感じ、勧誘する。

残されたわずかな練習期間、
初心者の双葉のセリフを絞って特訓させることで本番に間に合わせた。

迎えた本番、琥珀は期待以上の熱演で観客と部員を魅了したが、
一方で双葉の演技は初心者まる出しのガチガチな大根役者に終わってしまった。

しかしそれまでの努力と熱意を評価され、団長から入部を許可された。

2章は致命的なネタバレを含むので、
未プレイの人は見ない方がいいと思います。

2章(クリックで開く)

過去に、主人公理世を演劇の道から挫折させた圧倒的天才子役「折原氷狐」は
死んだと言われていた。

しかし最近になってその幽霊を見たという噂が広まっていた。

そこに折原京子を名乗る、瓜二つの人物が現れた。
自身を虚構世界の住人と言い、折原氷狐のごとく主人公らを翻弄した。

そんな中、主人公団長から、天使奈々菜を探すよう頼まれる。

奈々菜双葉が大好きなアイドルで主人公も彼女のことを知っていたはずが、
2人とも奈々菜の記憶を失っていた。

ある人物が強く願うと、それが虚構から現実になってしまう奇妙な現象が起きていた

奈々菜の正体に気づいた理世主人公を呼び出した。

出し抜かれたことに気づいた主人公、全速力で自宅に引き返す。

そこには主人公の妹が静かに眠っていた。

待ち構えていた琥珀に問いただされ、主人公は目を覚ました。

部屋にいたのは妹ではなく、
腕を縛られた状態の奈々菜だった。

そして主人公の本当の妹こそが、折原氷狐だった。

幼い頃、主人公は自分より優れた子役を演じる氷狐に嫉妬していた。

氷狐は幼くして死に、主人公奈々菜に出会った。
奈々菜は、自身より劣っている点で理想の妹像だった。

主人公は、優れた妹の存在を否定し、理想の妹像を描くあまり、
奈々菜を誘拐し監禁してしまっていたのだった。

折原氷狐は死んだのではなく、主人公が殺したのではないか?」

折原氷狐にそっくりな、折原京子は問い詰めた。

果たして本当に折原京子なる人物は存在するのか?

何が真実で、何が虚構なのか。
世界の不条理を演じるのは…?

 

感想

超おもしろかったです。

気づいたら作品の世界観に引き込まれていました。
特に↓の2つの意味で。

  1. 予想外のシナリオ
  2. 声優の演技力が際立つ

 

[◎] 声優の演技力が際立つ

主人公やヒロイン達が演劇部に所属している設定のため、
声優さんが演技をしている演技をします。

めちゃくちゃうまい演技はもちろん、
ヒロインが自身の個性と違うキャラを演じる演技、
演技が下手なヒロインが一生懸命に演じる演技、などなど、
場面に応じて声色が七変化して、声優さんってすげぇ…!ってなりました。

普段はコミュ障な女の子なのに、
過去に演じたことのあるキャラになりきってコミュ力が覚醒する、
ってのはおもしろい設定でした。

 

[△] 劇中のテンポは悪い

逆に声優さんがかなりの表現力でセリフを読み上げるので、テンポ自体は悪くなります。

ボイスをスキップしてポチポチ進める人には合わないと思いました。

 

[◎] 双葉ちゃんが鬼かわいい(CV.東シヅ)

声優さんの演技が良かった、的なことを書きましたが、
東シヅさん演じる双葉ちゃんが特にかわいかったです。

狼狽えた表現もめちゃくちゃよかったですし、
自称孤高のオタクっぽさがめちゃくちゃうまく表現できていました。

最初は、オタクでコミュ障な双葉ちゃんに「ぶひぶひ♡」って感じだったのですが、
体験版が終わる頃には、ガチ恋するくらいに良い子な双葉ちゃん「てぇてぇ」になりました。

 

[◎] ヒロイン<シナリオ

双葉ちゃん(サブヒロイン)がめちゃくちゃ目立った一方で、
メインヒロインがほとんど印象に残りませんでした。

体験版では1章と2章をプレイできたのですが、
1章は双葉ちゃんが演劇部に入部するまでの物語で、
2章は記憶から消された少女の物語で、

今後の製品版でスポットライトを浴びるであろうメインヒロイン達の紹介が、手薄に感じました。

その点では、体験版としての役割が不十分な気もしました。

 

[◎] 部活に一生懸命に打ち込む姿が自分と重なる

演劇に本気なのは、双葉ちゃんだけではなく、
登場人物のほとんどが熱意にあふれていました。

個人的な話ですが、
ぼく自身が中・高・大にかけて部活に全力だったせいで、

同じく部活に本気で打ち込んでいるヒロインを見ると共感してしまいます。

上手くなろうとするあまり、周りのうまい人に嫉妬してしまったり。
そのあたりがリアルに、いやそれ以上にインパクトある描写になっていたと思います。

 

[◎] 予想外のシナリオ

体験版の範囲で、ひとつの結末にたどり着いたのですが、

真実が明らかになって行く過程がめちゃくちゃおもしろかったです。

シナリオって言うよりも、ストーリー構成のネタがおもしろいって感じです。

(↑の「体験版6時間のシナリオを3分に要約」を見てみてくれ)

 

[〇] 重い

嫉妬不倫その復讐的な話があって(実際はもうちょっと複雑なのですが)
ちょっと不愉快でした。

それと、たぶんですが、
一部のキャラが精神的におかしくなっているみたいなので、
製品版はやってて苦しい展開もありそうな気がします。

 

[〇] 気になる話

主人公の妹の正体が気になる、って書こうと思いましたが、
体験版の時点で明らかになりました。

逆に、シナリオの核になると思っていた部分が明らかになってしまって、
これからどんな感じに進んでいくのか、、期待したいところ。

 

まとめると

  • 声優さんの演技を活かしたストーリー展開
  • 演技を織り込んだ先が気になるシナリオ
  • ちょっと重めのテーマ

体験版としてのインパクトは2020年でいちばんで、
ストーリー展開のクオリティは高かったです。

キャラの個性に関する情報が少なかったのがちょっと残念ですが、
ウグイスカグラさんの作品ってシナリオ寄りみたいですし、期待通りの新作だと思います。

 

最後に

ぼく自身、エロゲを購入するハードルがかなり高いのですが、

この作品はかなりおもしろそうで、
体験版の時点でかなり集中して進められたので、
買ってみようかなと思っています。

体験版はかなり長く、実際にプレイするのも時間的に難しいかと思うので、
参考になったら嬉しいです。

 

それでは、ここまで読んでくれてありがとうございました…!

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