【感想】恋がさくころ桜どき

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恋愛シミュレーションゲーム「恋が咲くころ桜どき」全ルートクリアしたので、感想を書いて残しておきます。

一部ネタバレありますが、クリックしないと見えないようにブログをいじったので、ご活用ください。

攻略した順番に感想を書いていきます。

こなみ√

浅葉 こなみ

実妹と恋をしてしまうお話。

こなみちゃん最高にかわいかったです。あとおしっこが神。

ヒロインは最高にかわいかったのですが、シナリオはどうしてこうなった?でした。これだから実妹ヒロインは…。

ネタバレあり要約
・実の妹こなみと恋をしてしまった主人公。こなみも主人公のことを好きになってしまい告白するが、主人公はこなみのことを想って拒絶する。しかし体で誘惑するこなみ。そして期間限定の恋人として2人は付き合うことになった。
・しかし葵(2人の義母)はそのことを知ってしまう。そして、「自分がお母さんとしてちゃんとできなかった、ごめんね…母親失格だよ」と自分を責めて号泣。本当の父親である数人がいたら許さないから許せない、と。
・ティナが呼んだヒューベリオン(より上級の死神)の力によって、亡き父の魂を呼び出して尋ねる。数人は「僕がとしたいかじゃない、君(葵)がどうしたいか」で決めるように、と答えた。葵は「3人で幸せになる」と誓った。
・2人を引き離すため、葵はこなみを転校させた。離れても思いが変わらなかったら許してもらうつもりで、主人公もその提案を飲んだ。そして3年近くの月日が経った。離れていても2人の思いは変わらなかった。「これが3人の幸せの形です」と、数人のお墓参りに向かった。
ネタバレあり感想
・こなみちゃんも「わかってる、そんなのわかってるよ!」と発狂しましたが、ぼくも「兄妹じゃダメ」っていう正論はわかってるんだよ!こなみちゃんとふつーにいちゃいちゃしたかった!「社会通念」「法律」っていう、勝ち目のない相手との戦いのシナリオなんて望んでいなかったんだ…!
・でもまぁ、それをちゃんと許さないというストーリーだったのは、望んだゴールは違っていたけど、物語をしては正しいフィナーレを迎えたのかな、とも思います。
・そして、葵さん。最高でした。2人をしかるシーン、自分を責めるところの車の人の演技がすごくよかったです。シナリオとしては「妹でも素直につき合わせてくれ」という反感に近い感情もありましたが、冷静にそれは置いておいておくと、葵さんの「いいお母さん」としてのキャラが立っていてとてもよかったです。
・ティナちゃんも仕事?をして、死神の存在が活かされていた√でした。非科学的なことが起きて解決の鍵になる展開は、このゲームとしてはよかったと思います。また個人的に、そういった超越した存在によるご都合主義はハッピーエンドのためなら許せるので、よかったです。

夕莉√

月嶋 夕莉

双子の妹に負い目を感じながらいちゃらぶするお話。

CV.近衛夜空(クロデの杏璃たん)で、責任感強い系のヒロインでめっちゃかわいかったです。

それは置いといて、内容で言うとこのルートが1番ひどかったように思います。ぼくの読解力がないのか、感性が乏しいのか、いろいろよくわからず、プレイヤーを楽しませる気が感じられませんでした。あと、個人的にその√のヒロインを選んだ時に他のヒロインが悲しむ描写はナシしてほしいです。

ネタバレあり要約
・夕莉は美桜に負い目を感じていた。親元を離れて学園に入学し周りになじめずにいた自分に話しかけてくれて、他人がやりたがらない仕事でも進んで引き受けるような、打算のない優しさを持つのが美桜だった。主人公と幼なじみの美桜の恋を応援するつもりが、自身が主人公を好きになっていた。
・主人公は、生徒会活動や手錠イベント・プールイベントを通して夕莉のことが好きになって行った。
・夕莉は主人公に告白しようとしたが、3人での思い出思い起こしてできなかった。やっとの思いで、美桜がいる場で、「美桜のことが応援できなくなった、主人公のことが好き」と告白。主人公と夕莉は結ばれたが、美桜はその場を去った。
・夕莉は、双子の妹の花子にも負い目を感じていた。幼いころの自分のミスで、花子の胸にはやけどの跡が残ってしまったからだ。自分のせいで傷ついてしまった花子を差し置いて、自分だけが幸せになるわけにはいかないと、主人公と別れることになる。
・ヒューベリオンから2人が別れないと花子が死ぬと脅されていたため、結果的に一時的に別れたのが功を奏して花子は死ぬことはなかった。
・その後、結局主人公と夕莉は寄りを戻すことになる。夕莉の女子寮の前に置かれた主人公宛の段ボールは、空だった。
ネタバレあり感想
・…なんで夕莉ちゃんと結ばれたんだっけ?笑 間違いなく夕莉ちゃんもかわいかったけど、どう考えてもこれ美桜ちゃんの方がインパクトあるでしょ。
・花子ちゃんはCV.桐谷華様なおかげでいい味を出していたのに、この√の花ちゃんは「さすがにやりすぎじゃないか?」って思うくらいにうざかったです。
・次に花ちゃんが死ぬお話。何が原因で死んでしまうのか分からないまま、ただ夕莉と別れないと花が死ぬ、そして一時的に別れたからすぐ復縁してもOKみたいな理由で花は死なないことになってる。さすがに急展開の無理やりなこじつけで困惑しました。
・最後の段ボールは何が言いたかったんだ?段ボールにティナちゃんがいないっていうのは、見届けたから杏の元に帰ったんですかね?それとも花を救った?そんなことをほのめかすイベントはなかったように思うけど。
・あとCG、最後から1つ手前のCG、どうして美桜ちゃんがいるの?違うやん?夕莉ちゃんといちゃいちゃするために、美桜ちゃんと断腸の思いでお別れしたのに、どうしてまた美桜ちゃん出してくるの?いやいてもいいけどさぁ、なんかなぁ。

美桜√

一ノ瀬 美桜

男の子に触れると泣いちゃう女の子のお話。

男の子に触れると泣いてしまうという設定はめんどくさくネガティブな感情を持ちながら進めたものの、その理由は筋が通っているように感じました。あと、告白シーンがめちゃくちゃ好きでした。

こなみ√と同じで、いちゃいちゃではなく”距離を取る”という恋愛のしかたに納得がいきませんでした。

ネタバレあり要約
・美桜は男の子に触れると泣いてしまう問題を抱えていた。
・美桜との変わらない日常を過ごすうちに主人公は美桜のことが好きだと気づく。そして思わず頬に手を添えてしまうが、やはり美桜は泣いてしまった。
・その後もいくつかのイベントで美桜を泣かせてしまい、2人は毎日少し距離を置くことにした。しかしそれはお互いにとって辛く、ある日美桜から泣きながら電話がかかってきた。「もう毎日の登校と電柱から電柱の間だけ手をつなぐ練習をするのもやめにしよう」と。
・主人公は美桜の家に駆けこんだ。そこで美桜は、自身が男の子に触れられない理由を明かした。「幼いころに自分が手を離したのがきっかけで主人公が事故に遭った」のがトラウマなのだと。
・お互いの気持ちを伝えあって2人は結ばれた。キスをするときだけは美桜は涙を流さなかった。
・主人公の誕生日、けんかの仲直りのためプレゼントを持って待ち合わせていると、主人公の後ろから車が迫ってきた。美桜は「今度は主人公を守る」と主人公に飛び込んで車から救った。
・美桜は事故の拍子に意識を失っていたが、目が覚めると主人公に触れても涙が出なくなっていた。
ネタバレあり感想
・美桜ちゃん、テーマがそもそも無理でした。なんやねん、男の子と触れられないって、ヒロインが泣くのは感動することもあるけど、個人的にはあまり泣くのを見たくないんですよね。
・と、ゲームを進めながら感想を書いたのですが、泣いてしまう理由が、メインシナリオにも関係していて、それを踏まえた告白シーンがめっちゃよかったので「むしろよかったかも」って感じです。
・ところで、美桜ちゃんのBL好きって設定がそれ以上の情報をもたらせていないように思いました。必要だった?
・事故のトラウマで男の子に触れられなかったのはいいとして、似たような事故にあって主人公を救ったというのも展開としてはよかったと思うのですが、書き方なんですかね。なんかとってつけたようにあっけない展開で、エンディングとして薄っぺらく感じてしまいました。

杏先輩√

神鳳 杏

ちょっとめんどくさい先輩のお話。

年上のお姉さんってだいたい好きなのですが、個人的に杏先輩はあまり好きになれませんでした。

それはさておき、内容はよかったです。気になっていた主人公の過去やティナのことなど、メインシナリオとしての役割を果たしてくれたと思います。

ネタバレあり要約
・杏は死神と人間のハーフだった。そして、体にはエレオノーラという死神を宿した、二重人格だった。
・死神は死んだ人間の記憶を見ることができる。そしてそれを取り込むことで、その人間が生きた時間分の生を手に入れる。
・杏は、以前取り込んだ女の子の無念の記憶を叶えるように、生徒会長として学園をよりよくするように努めていたのだった。
・杏は主人公のことを好きになるが、死神は永遠の時間を生きるため人間と恋をしても辛いだけだとエレオノーラに諭される。しかし「一日でも長くそばにいる」条件で主人公と付き合うことになった。
・杏が主人公とデートを重ねるうちに、杏のもう一つの人格のエレオノーラも主人公に恋をしてしまう。
・死神としての記憶を取り込む辛い仕事をエレオノーラに任せていたことから、杏はエレオノーラに負い目を感じていた。そこで自身は心の奥にふさぎこんで、主人公とエレオノーラが結ばれるように仕向けた。
・しかしエレオノーラの幸せは、主人公と結ばれることよりも、杏と一緒にいることだった。心の奥から杏を連れ戻し、主人公と杏は結ばれた。
ネタバレあり感想
・このゲームのメインストーリーとして、死神の設定も、その苦悩という形ではありましたが活かされていてよかったと思いました。
・エレさんがよかった!エレオノーラさん!ぼくは「自分を犠牲にできる人」に弱いのですが、エレさんがそうでした。主人公に恋してしまいながらも、いちばん大事なのは杏だと言って主人公との恋を成就させてあげるところに心を打たれました。
・主人公がブレすぎな気がしました。ゲームを通してずっと思っていましたが、ぶれに関してはこの√がいちばんひどかったです。「イケメン・不愛想」って設定なはずなのに、杏先輩には尻に敷かれて台無し。杏先輩と出会って変わったって考え方もできなくもないけど、、イケメンって、もっと堂々としとくもんでしょ。イケメン気分を味合わせてよ笑

ティナちゃん√

ティナ

非攻略キャラだと思ってたけどメインシナリオだった合法ロリのお話。

まさかのティナちゃん√あり!イェス!合法ロリ!!

ちょっとご都合主義にもとれるけど、まぁハッピーエンドだったと思うので個人的にはよかったです。

ネタバレあり要約
・ティナは恋の妖精ではなく、もちろん死神。そして死神はふと突然発生するものらしい。
・ある時、死神の姉妹が生まれた。名前はリィナとティナ。それを見つけた杏/エレは死神としての仕事を教えることにした。というのも死神の寿命は、死んだ人間から記憶を取り込み魂を新しい命へと運ぶことで、死んだ人間が生きた時間分を自身の生として吸収するからだ。
・ティナは猫の命を刈り取っただけで心が折れてしまったが、リィナは仕事をきっちりこなしていた。
・リィナは死神に向いているかのように思われたが、リィナは事故に遭った主人公に同情してしまった。というのも、以前看取ったのが主人公の母親で、その記憶を持っていたからだ。「あなたには死んでほしくない」と、自身の命を与えてしまった。人間の命を救ったリィナは消えてしまった。
・ティナが主人公の元を訪ねてきたのはこれが理由だった、主人公をリィナの生まれ変わりだと思ったから。主人公を笑顔にするために恋の妖精になった。
・ここから先は、ここまでの4人のヒロインのだれとも結ばれず、春を過ごした世界線。
・主人公はティナに恋をした。しかし、ティナが主人公にこだわるのはリィナの生まれ変わりだったからに過ぎないと思っていた。
・時がたつにつれて、ティナは自信の感情が恋なのだと気づいた。しかしその時には、猫1匹分の魂しか運んでいないティナの寿命は尽きかけていた。
・生きるために死神としての仕事をして爽(主人公の友人)のいとこを看取るが、その記憶は失うのを躊躇ったため、寿命を迎えてしまい、ティナは消えた。
・ティナはリィナの元へ向かった。消えたはずのリィナだったが、その力によってティナは輪廻転生した。ティナはこの世界に戻ってきた、主人公と恋をするために。
ネタバレあり要約
・↑の項目に書きたかったが流れを悪くしたくなかったのと、でも残しておきたかったので、もう一つの物語としてここに書いていく。
・爽には彼女がいた。
・名は小春。爽のいとこだった。
・小春は爽と付き合って間もなく入院してしまった。
・しかし容体はよくなることはなく、もともとぽっちゃりだった小春は日に日に痩せていった。
・ずっと毎日見舞いに来ていた爽は、訪問の回数が減っていった。
・そして週に1回、半月に1回となり、「付き合っている気がしない」と爽の方から別れを告げた。爽は怖かったのだ、日に日に痩せ細っていく小春を見るのが。治らないとわかっていて、笑ってそばにいてあげることができなかった。
・その翌日に小春は死んだ。どうして自分を見捨てたのかという怒りと、最後まで爽が好きだった思いを残したまま。
・ティナは、最後まで小春は爽を愛していたと伝えた、小春を看取ったのはティナでその記憶を取り込んだから。爽は泣き崩れた。
ネタバレあり感想
・メインシナリオかと思うのでここで言いますが、このゲームって恋というよりも別れの部分に重きを置きすぎているように思いました。死神の苦悩みたいなお話がおおすぎて、恋っていいよねみたいなポジティブな感情を十分に与えられなかった気がします。
・ところで恋愛禁止って設定、必要でした?
・ティナ√があったのにも驚きでしたが、まさかの爽√でしたwそして泣けましたw
このゲームで泣いたシーンは、こなみ√の葵さんと、ティナ√の爽のシーンでした。
・小春の最後の感情は怒りと愛の両方だったのに、その愛だけを爽に伝えたのが「嘘」/「優しさ」という表現が使われていた(あえて描写していた)のは、この作品が最後まで「恋」についてプレイヤーにぶん投げている気がしてしかたありませんでした。

BGM

これは過去最高と言ってもいいくらいに、良かったです。OPOP2もさることながら、ゲーム内BGMがものすごく好きでした。

まとめ

総じて、物語の展開がことごとくプレイヤーの望む選択になっていない気がしました。

ヒロインとのいちゃらぶを楽しむよりも、シナリオを楽しまないといけないのですが、楽しめるストーリーじゃないというか…;

たぶんシナリオを書いた人は感動に寄せたかったけど、プレイヤーからすると「ヒロインこんなにかわいいんだから素直にいちゃいちゃさせてくれ」という感じだったのでは?こなみ√、夕莉√、美桜√、とかとか。

そして感動するにもどうにも盛り上がりに欠け、シナリオゲーとキャラゲーの間でどっちつかずになったように思いました。起承転結の”転”が無理やりで”結”が薄い感じ。

もやもやするものの、杏√とティナ√は物語の核にあたる部分では、謎に思っていた点がいくつか紐解かれてくれたので、先が気になって”さくさく”進みました。

この2人のエンディングのおかげで、メインテーマであるはずの「恋」にポジティブな印象を与えられていると思います。

ハッピーエンドなのかもしれないけど、こう思ってしまう。

これだけはデカかったです。あのおしっこシーンは、神。上原あおいさんボイスが好きで、おしっこも好きなら、それだけで購入はアリだと思います。もう一人おしっこが…。

それではノシ

エロゲの感想はいくつか書いていますが、今回はめずらしくネガティブな記事になってしまいました…;

おもしろくなかった作品は感想すら書かないのですが、これは賛否あるかなーと思って自分なりに書き出してみました。(ぼくが感想を覚えておくためなのだけどね)

既プレイの方に共感いただけたり、逆に反論でもご意見をいただけると、なんか他の人を動かせた気がして嬉しいです。

まぁそんなところで!

次は、シンプルにヒロインといちゃらぶできるゲームがやりたいですね!

それでは、ここまでお付き合いいただきありがとうございました~!ノシ