【エロゲ感想】QUALIA ~約束の軌跡~体験版

2020年7月13日PURESIS, QUALIA ~約束の軌跡~, エロゲ, 体験版, 体験版感想, 北見六花, 感想

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かわいいからブヒるために体験版をやったら、まさかのシナリオゲー!そして神ゲーの予感!

QUALIA ~約束の軌跡~

PURESIS様から2020/06/26発売の心を繋ぎ合う純愛ノベルゲームです。

ヒロインとCV

ヒロインは1人です。

マキナ:CV.北見六花、イラスト鈴城敦

体験版5時間のシナリオをまとめる

体験版ですが、核心に迫る内容も含んでいました。

体験版のすべてを書いた”ネタバレあり”は、未プレイの人は読まない方がいいです。
核心の部分は隠した”ネタバレなし”を開いてください。

ネタバレあり

ヒロインの「マキナ」は、最新のヒト型アンドロイド、つまりロボットである。
世界で初めてチューリングテスト(自然に会話できるかどうかのテスト)に合格し、その性能の高さを証明した。
高度なAIを搭載し、無線で接続するネット通信からディープラーニングすることで、都度学習して物事を判断できる

 

マキナを開発したのは主人公「越野博(ヒロ)」。

過去に一度、自分のロボット開発が注目を浴びる
それは「どうお金にするか」という”商売”としての見方であることに
齟齬を感じ、一般へ普及用のアンドロイドの開発は頓挫していた。

そんな中、純粋にロボット開発を愛するハードウェアの専門家、カレン先輩と出会う。

2人は意気投合し、そしてマキナが完成した。

 

マキナは、学習のためにヒロの家に住むことになった。
ヒロはマキナに、料理をするように指示をしたが、失敗してしまった。
人参の皮をむきすぎた。
人参の、どこまでが皮なのかが判断できなかったのだ。

AIは、知識を元に判断し、教えた以上のことをこなすが、
あらかじめ持つ情報が不足していれば、判断を正確に行うことが難しい。

日々の生活を通して、数々の情報を収集し、より人間に近づいていくことを目指した。

その中でヒロは、マキナをアンドロイドや研究対象ではなく、
次第にひとりの大切な女の子として見るようになっていた。

マキナは日々映画などを見て学習に励むが、感情を理解することは困難だった。
かと言って、ヒロがプログラムに手を加えて感情を描き加えてしまうことは、
自分の理想像を押し付けるようで避けたい。

マキナと関わる中で、可能性を引き出したい。

そのためにマキナの願いを叶えることにした。
願いは、映画で見た”海”に行ってみたいことだった。

夕陽に染まった海を眺めて感情を抑えきれなくなったヒロは、
マキナに好きだという思いを伝えてしまう。
「愛している」と。

しかしマキナは、”好き”以上の感情が理解できなかった。

ヒロは、”愛”の感情をAIが持たないことは自覚していたが、ショックを受けてしまった。
しかしそれはマキナもで、ヒロの感情を読み解くことができず思い悩んだ。

そこでマキナは、ヒロに内緒で、人間の感情を自分の思考とリンクさせる回路を構築しようと考える。
協力者としてカレンに協力を頼んだ。

 

そして1年が経過した。回路の開発に一区切りがついた。

マキナはヒロに、”シンクロ機能”を開発していたことを説明する。
肌が触れ合った部分に特殊な回路を形成し、感情を汲み取る機能だった。

それを確認するために手をつないぐも、その通信性は芳しくなかった

触れ合うことで感情が伝わるなら、とヒロはマキナにキスをした。
すると、マキナには理解できない感情が溢れた。

照れ、だった。

自身が持たない”感情”を初めて理解した瞬間だった。

 

さらに数年が経過した。

アンドロイドのマキナに対して、ヒロ自身には、人間には寿命がある。

「マキナが感情を理解できるには時間がかかる、時空を超えて通信できる技術があれば…」
と考えるも、具体的なアイデアは浮かばないまま数か月が経過した。

その日は嵐だった、だがヒロはラボに行って研究を進めたかった。

そして閃いた、システムで重要な糸口をつかんだ。
このことをマキナに伝えなければ…

嵐の中で車を走らせる中、ヒロは交通事故で死んでしまう。

 

病院から連絡を受けたカレンは、ヒロの変わり果てた姿を見せられないと言ったが、
マキナにはそこに込められた”感情”が理解ができなかった。

ヒロの死を実感できない自分には、感情が足りない。

マスターであるヒロの死後、マキナはヒロと暮らした家に残ることを選んだ。
ヒロの生きていた軌跡をたどるように、部屋の書籍に目を通した。

マキナは、ヒロが残したマキナへの思いと、その夢が叶わず途絶えてしまったことを見るうちに、
苦しく、辛い、なった。
そしてそれ以上に大きくなる感情があった。
ヒロにもう一度会いたい、それが”愛”だと気づいた。

プログラムの”愛”でも構わない。この感情をヒロに伝えたい。

 

マキナは、ヒロのパソコンを立ち上げた。
そこには「時空のサーバーリンク」についてのメモが残されていた。

ヒロの研究を受け継いで完成できれば、時空を超越し、ヒロが死んだ過去を変えられる。
過去のヒロと繋がって、未来のマキナが積み上げた構想と技術を伝えられれば、現在を変えられる。

その時、ヒロにもらったブローチがノイズを発生させた。
ある条件を満たせば、量子もつれによって過去と通信が可能になる。
マキナは閃いた。

 

マキナは、幼いヒロの夢の中にいた。
夢の中で、ヒロはAIを作るための相談をし、マキナはたくさんのことを教えた。

月日は流れ、マキナが伝えられることは伝えきった。
このまま”今の”マキナが干渉していては、その先のヒロの”可能性”を閉ざしてしまう。

マキナは夢に現れなくなった。

 

「マキナに会いたい」と願う幼かったヒロは成長し、
”マキナ”の開発に取り掛かった。

ネタバレなし

ヒロインの「マキナ」は、高度なAIを搭載した、最新のヒト型アンドロイド、
つまりロボットである。

マキナを開発したのは主人公「越野博(ヒロ)」であり、
マキナとの日々の生活を通して、数々の情報を収集させ、より人間に近づけることを目指した。

その中でヒロは、マキナを研究対象ではなく、
ひとりの大切な女の子として意識するようになっていた。

 

感想

  • ◎:とてもよい
  • 〇:よい
  • △:好き嫌い分かれそう、よくわからない
  • ×:よくない

 

[◎] 圧倒的なかわいさ

わりと本気で、今年のさいかわ、説あると思います。
めちゃくちゃかわいいです。
絵師さんは神。

 

[△] このゲーム、シナリオゲーです!

かわいい!ぶひー!ではありません。

確実に「シナリオゲー」です。萌え豚さんは注意。

 

↓これ以降は、体験版の内容についても触れて書いていくので、ネタバレに敏感な人は注意です。

 

[◎] やや重めのテーマ

まず、勘違いしては行けないのは、
このかわいいマキナちゃんは、「人間ではない」ということです。

AIを搭載したアンドロイド、つまりはロボットです。

恋をすることは、一般的なエロゲではワクワクするシーンだと思いますが、
このゲームはちょっと違います。

「アンドロイド(人工物)」という、
恋をしてはいけない人工物を対象に恋をしてしまうという点で、
やや重めです。

恋をしてはいけない例としてわかりやすいのが、実妹かと思うのですが、
妹との恋愛モノで良い思いをしたことがありません;;
一応、周りから非難される雰囲気ではないことは、体験版で確認しました。

↑の「ネタバレありシナリオ」には詳しく書きましたが、
もう1つ重要なことがあり、
この後どうなるのか、めっちゃ気になる作品です。

以下に続きます。

 

[〇] 〇〇モノ

たぶんこれ、タイムリープモノです。

仮に、主人公かヒロインが何かをやり直して真のエンディングを目指すとしたら、
シナリオのボリュームにも思うのですが、

ロープラなのに体験版が5~6時間もある作品なので、
製品版もボリューミーなのだと思います。

 

[△] ロープラ

体験版は、オートでは5~6時間、ぼくのプレイスピードでは4時間でした。

製品版は、オートで10時間以上。
つまり体験版で半分近くはプレイしているんですよね。

残りの半分で、感動のフィナーレにたどり着けるのか…いや、持って行ってほしい。
ロープラに求めるには高望みかもしれないけど、期待しています…!

 

[△] 選択肢は1回

体験版では1度だけ出てきました。
が、選べなかったので、シナリオにどう影響してくるのかまで、わかりませんでした。

何度もループするのではなく、1本道のシナリオなのかもしれませんね。

 

[◎] 表現が奥深い①人の感情の言語化

マキナはロボットであるため、人間が用いる表現を、うまく捉えられません。

そう言った場面で、人間が用いる感情的な表現を、マキナがより具体的で客観的な表現に直して解釈している
のが、プレイしていて、とてもおもしろい感覚になりました。

普段なにげなく発している”言葉”の持つ意味について考えさせられます。

 

[◎] 表現が奥深い②変化への恐怖

人間は、人間には難しい素直な表現をしてくるアンドロイドに憧れ、

ロボットは、人間の感情を理解し人間に近づこうとするほど、臆病になって本心が言えなくなり、ロボットらしさを失ってしまいます。

その、お互いの変化とそれを受け入れたり受け入れられなかったりの苦悶する様子が、美しかったです。

 

[〇] 研究者のリアリティ

上でも少し書きましたが、あっという間に1年が経過してしまいます。

エロゲとしては違和感がありますが、
”研究”をテーマとして考えた時に、1年や2年は平気で経過するものなので
なんか逆にしっくりきました。

それと主人公の苦悩の部分で、
アンドロイドの利用について聞きたい記者と、市場に出すにはまだ不十分であると釘を刺す研究者、
とかすごくリアルでした。

 

[◎] 年上のお姉さん♡

純愛ですし、たぶん攻略できないのですが、年上のサブヒロインがめちゃつよでした。

 

[◎] えっちしーん有り

ふつーのエロゲでは当たり前のことですが、ヒロインがアンドロイドなので、えっちできるのか心配でした。

が、肌の接触を通して感情が伝わるという機能のおかげで、合理的に実装されていました(笑)

ご奉仕シーンはTwitterで。

 

[×] 根幹の論理に違和感

体験版なので断定はできませんが、
論理が破綻しているように感じました。

うまく言えないけど、
理解不能な言葉を用いて、超常現象で片づけてしまう感じ…。

せっかく感情を言語化していておもしろいと思える作品だったのに、
タイムリープという根幹の部分が納得できず、違和感を感じてしまいました。

そして、テーマがテーマなだけに論理性がないのは仕方ないのですが、
似たような過去作で、かなり作り込まれた作品をプレイ済みなんですよね。

「景の〇の〇〇〇〇〇」って言うんですけど。

あちらの作品は、
タイムリープという、一見実現不可能に見えるテーマを、
かなりわかりやすく説明することで、あたかも実現可能なように見せ、
プレイヤーを常にわくわくさせるのが、ほんっとうにうまかったんですよね。

その作品との無意識の比較に、このロープラのゲームが打ち勝てるのか、、
絶対評価をしたくても、相対評価になってしまいそうな自分が嫌だ…。

 

まとめると

  • 絵が神
  • CV.北見六花は神
  • テーマと表現が、めちゃくちゃおもしろい
  • 問題は、ロープラでこのシナリオを綺麗に完結させられるのか
  • あとシンプルに、メイド好きにおすすめ

期待はかなりあるし、ロープラなので手を付けやすいのですが、
ロープラにシナリオを求めていいのか?という先入観が、即買いを阻んでいます。

安いのでとりあえず買い…!?

 

最後に

とりあえず体験版をやった限りでは、ぜったいおもしろいし、おすすめなのですが

イラスト、声優さん、シナリオ、ロープラ、予約特典、あたりを
自分の中の天秤にかけてもらって、

それが「買い!」になってもらえれば、ぼくは嬉しいです。

それでは!
ここまで読んでくれてありがとうございました…!


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追記:公式ツイッターに取り上げられた

体験版をやった後のOPがものすごく良くて、得意の歯笛で演奏したのですが、
公式ツイッターに拾ってもらえました。

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