手のひらオーバーの巨大クモが出て死にかけた

2019年12月23日

ぼくはクモが大のニガテなのですが、家に出てしまいました…。グロ注意です。虫注意です。

巨大なクモが出た

寝る前にトイレに行って、リビングのドアを開けようとしたら、取っ手の所に巨大なクモがいました…アシダカグモです。。。

こいつです、、、手のひらよりデカいです…。。。

ぼくはクモがニガテ怖いので即降参なのですが、

リビングに入られては困るので、スプレーで必死に追い払います。

大学生の時は同じアパートの友だちを呼んでました(2度経験あり)

動画の通り、かなりの量を噴射したので、廊下にモヤが発生しました。

リビングから遠ざけて、玄関の方に行ってくれるようにスプレーで追いかけたのですが、なんか玄関のドアまで逃げて行ったところで急に壁からボトリと落ちてもがき始めました。

数分のタイムラグはありましたが、殺虫剤の成分が効いたみたいでした。

その後動かなくなったクモを玄関から足で蹴飛ばして追い出しました。

踏みつぶした方が身のためかと思ったのですが、やっぱりとどめを刺すのはかわいそうに思い、そのまま放置しました。

翌朝玄関を出ると、たぶん他の住人に踏みつぶされた状態で発見されました。

殺虫の成分

ピレスロイド (pyrethroid) とは、除虫菊 (Tanacetum cinerariifolium (Trevir.) Sch. Bip.) に含まれる有効成分の総称で、今日では各種誘導体が合成され各国で広く殺虫剤として利用されている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%89

殺虫成分はピレスロイドと言うみたいで、キクの花に含まれる成分らしいですね。

ピレスロイド類は昆虫類・両生類・爬虫類の神経細胞上の受容体に作用し、イオンチャネルの一種であるNa+チャネルを持続的に開くことにより脱分極を生じさせる神経毒である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%89

神経毒(しんけいどく、英語: Neurotoxicity)とは、神経細胞(神経単位、ニューロン)に特異的に作用する毒のことである。通常、膜蛋白質とイオンチャネルとの相互作用によって効果を及ぼす。一般的な作用は麻痺であり、それは極めて急速に起こる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E6%AF%92

ピレスロイドで死ぬ作用機序についてちょっと調べました。

生き物の体が細胞から成っていることは前提知識とします。パソコンなどの電気機器が電気シグナルによって動いているのと同様に、生き物も情報の伝達を電気シグナルによって行っています。具体的には神経細胞の細胞膜のチャネルの開閉膜電位の変化)によって、外部刺激を電気シグナル変換し脳に送り、逆に脳からの電気シグナルは筋肉の収縮(体の動き)に変換されています(やや嘘な表現だが)。このように情報の伝達のために開いたり閉じたりしているチャネルですが、ピレスロイドはこのチャネル(Na+チャネル)を開きっぱなし(脱分極)にしてしまいます(その原理は知らんすまん)。その結果、正常な電気シグナルの伝達が遮断(この場合は興奮状態が継続)され、麻痺(神経の障害により身体機能の一部が損なわれる状態)し、死んでしまいます。

https://www.i-nouryoku.com/prod/newprod/gopyrethroid2/images/00_fig.png

住友化学の殺虫剤の説明がとてもわかりやすいように思ったので画像を拝借。

キンチョール

ぼくが使用したキンチョールにもこの「ピレスロイド」は含まれていました。

結果的に、物理的な攻撃をすることなく倒したので、キンチョールが効いたのだと思います。

副作用?

翌日、会社に着くと腕にじんましんができていることに気づきました。

じんましんが出ることは滅多になかったので嫌な予感がしましたが、その数時間後に消えていました。

心当たりがあるのは

  • 前日部屋にキンチョールをぶちまいて寝たこと
  • チャリ通勤で運動したこと
  • 汗の処理のためにギャッツビーボディーシートで体を拭いたこと
  • 実験の消毒のために70%エタノールを吹きかけたこと
  • 巨大クモの出現で精神状態がかなり不安定になったこと
  • 仕事が嫌で精神状態が不安定だったこと

くらいですかね。関係あるかわかりませんが残しておきます。

クモは殺さない方がいい

クモは肉食の昆虫なので、室内に出るゴキブリなどの虫を食べてくれる「益虫」として扱われることが多いです。なので、クモは殺さない方がよいです。

それに、ぼくは基本的に殺生は嫌いなので、小さな虫でもティッシュで捕まえてベランダから外に逃がしてあげるタイプなのですが、、、クモはダメ!!!見た目が無理!!!!

クモの巣を張るタイプならその場に留まってくれるのでまだ安心ですが、歩き回るヤツはいつ襲い掛かってくるかわからないし、闘います。やられる前にやるしかない。

クモを殺したら「家にいるゴキブリは好き放題になる」みたいな話をする人もいますが、家1件単位じゃなくてアパート単位もしくは田舎の街単位で生息しているのであまり意味のない議論だと思っています。

クモの対処・予防

クモの巣に注意

ハエトリグモ等の歩き回るタイプのクモは、数歩進むごとに地面や壁にお尻をつけて、常にクモの糸を設置しながら移動します(過去の自分の観察より)。これによって、万がいち足を踏み外しても、そこから糸でぶら下がれるので、落下に対応することができるわけです。

アシダカグモ出現の直前、廊下に数本のクモの糸が張り巡らされていました。もし、クモの巣ではなくクモの糸を発見したら、歩き回るタイプのクモが近くにいるかもしれません。

ピレスロイド入りの殺虫剤

クモと闘う際の武器です。スプレーの側面に成分が書いてあるので、ピレスロイドか対クモ用のものを買いましょう。

部屋のゴミを頻繁に捨てる

クモが出るのは、エサを捜し歩いているからです。エサは主にゴキブリなわけで、部屋にゴキブリが出ないように生ごみ等は頻繁にゴミ出しするのが大事かと思います。

エアコンで部屋の温度を下げる

気温が下がると運動の機能が低下すると中学の理科で習った気がしますが、低温だと酵素の至適温度からずれてしまうために酵素活性が低下するためです(たぶん。

昆虫は変温動物(周囲の温度に体温を左右される)なので、寒い部屋に入ると活動が鈍くなってしまいます。低温の部屋には入りたがりません

もちろん、昆虫も温度を感知することができます。神経毒の項目で近い話をしたので深堀すると、環境温を感じるためには温度の刺激が電気シグナルに変換されないといけません。昆虫と言うかモデル生物のショウジョウバエの話ですが、温度を感知して開くTRPチャネルを持っており、これによって外部刺激が電気シグナルに変換されるので、温度を感知することができます。(気になって少し調べました…

それではノシ

個人的にゴキブリはまったく怖くないので、クモが出た際の参考になってもらえればうれしいです。

あまり長い時間クモの話をしていると、ぼくの気分がわるくなってしまうので、こんなところで。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました~!ノシ

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